男女を診ている医者

性生活を充実させるためには自分の満足度ももちろん大切ですが、パートナーのことも考えないわけにはいきません。そのときに気になるのが早漏という症状です。すぐに射精に至るこの症状は、相手を満足させることが難しくなり、男としてのプライドも傷つくでしょう。そこで、ここでは治療や改善するために必要な知識や役立つアイテムを紹介します。症状に悩んでいる人はもちろん、性の体験が乏しい人にも役立つ方法や知識をお伝えするのでぜひ役立ててください。

そもそも早漏とは何か抑えておこう

大切な人と結ばれるときに、意外なほどあっけなく行為が終わった経験はありませんか。そのときは、もしかして自分は人よりも早いのではないか、と不安に思うかもしれません。早漏とは性交渉のときに、本人の意思に反して早いタイミングで射精してしまう現象のことを言います。対義語には遅漏があり、これは射精までの時間が極端に長い症状です。

挿入から射精までに至る時間のことを膣内射精待機時間と言いますが、この長さは個人により様々です。人により性交渉のやり方は幅が非常にあるため、平均時間を調べるのは難しいとされてきました。ただ、ある国際調査によればカップル毎の最短平均時間は約30秒、最長は約45分という結果が出ています。これだけでも個人差が非常に大きいことが分かるでしょう。そして、中央値の平均時間は約5分半です。自分の平均所要時間と比べて長いか短いか比べてみてください。

それでは、どのくらいの時間になると早漏と呼ばれるのでしょうか。科学的には60秒以内に終わる射精が半年の期間続くことを早漏と呼んでいます。日常的にこの言葉を使う場合は、もう少し広い意味で使われているでしょう。極端なことを言ってしまえば、パートナーが早いと感じてしまえば早漏と言われる可能性はあります。

そもそも人間は挿入してから放出するまでの時間が長い動物です。人間を基準にすれば他の多くの生物は早漏ということになるでしょう。人間がなぜ性交渉に長い時間をかけるようになったかは、多くの学者が取り組んでいる疑問であり、いくつかの仮説があります。射精に至るまでには前後運動をして興奮を高めますが、男性器の亀頭は横に張り出した形をしており、ここが前後することで中のものをかき出すことができます。もし他のオスの精子が入っていた場合、亀頭がスコップの役割を果たすことで、他の精子を外へかき出し、自分の精子を卵子へと放出することができるわけです。このため、射精にはある程度の時間が必要になったと言われています。

早漏になる原因には身体によるもの、精神的なもの、加齢によるものなど理由もまた様々です。原因をしっかりと知ることが改善の近道です。

改善の方法を知り、充実した性生活を送ろう

早漏は長い間、有効性の高い治療法が見つかっていませんでした。そのため専門家泣かせの症状と言われています。早漏とはだいたい挿入から1分以内に終わることを指しますが、治療法が進まなかった理由には、勃起不全とは異なり取り敢えずは射精できていることから、不妊治療などで問題となるケースがそもそも少なかったことに原因があります。また、治療には身体的な理由の他にも心因的な理由を始めとする様々な要因が絡まりやすいことから、体だけを対象にした治療ではなかなか改善が見込めなかったことも関係しているでしょう。いずれにせよ、この問題を抱えている男性にとっては長い間、有効な方法が見つからずに苦しむ時間が長く続いていました。

それでも、いくつかの治療法は開発されてきました。1970年代からあったスクイーズ法というものは、パートナーと一緒に治療を行うもので、挿入してすぐに陰茎を抜き、亀頭を圧迫することで興奮を抑え、また挿入して抜いてを繰り返す治療法です。

麻酔効果のあるゼリーを使ったり、コンドームを重ねて使用することで刺激をなるべく与えない方法もあります。さらにはあらかじめ射精をしておくことで、性交時に勃起力を持続させる方法もありました。いずれの方法も人によっては効果が認められるものもありますが、これといった決定版と言えるものではありません。

転機となったのは2009年のことです。ヨーロッパの製薬会社が世界に先駆けて内服治療薬を開発します。プリリジーという名の薬は2012年に厚生労働省の許可がおりて輸入も可能になっています。この薬の登場により改善薬の研究は一挙に進みました。さらに、抗うつ薬に含まれるフルオキセチンやセルトラリンは有効な効果があることも判明します。ただし、抗うつ薬なので精神に副作用を与える懸念もあり、現在慎重に開発が進められています。他にも射精を遅らせる効果のある薬剤には鎮痛剤として有名なオピオイド、風邪薬や鼻炎薬に使用されるジフェンヒドラミンなどがあり、様々な選択肢が出てきました。抗うつ薬を改良した薬も大規模な臨床試験が始まっており、未来は明るくなってきたと言えるでしょう。

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